日記

40代独男、転落の軌跡

12月16日(金)

◯6時起床、17時退社。

◯帰りがけ、上司に「どうだ、一杯行かないか」と声をかけられました。駄目なのです。もはやアル中の自分は、そう声をかけられれば「はい」と言い、薄汚い飲み屋街へ連行されるしかない、心の弱い、哀れな人間なのです。

◯一軒目は串揚げ屋で、「もう一杯行くか」と連れられて行かれた二軒目は、上司行きつけのママがいる店だった。金曜日、場末のその店はオッサンでほぼ満席。常連客が歌う昭和歌謡に耳を痛めながら、ママ手作りのお惣菜を吐き気を堪えて胃袋に押し込む、いくつになっても人の作った飯が食えない俺。安酒に上司も俺もベロンベロンになった頃、ママと男性従業員がこちらが勧めてもいないのに「いただきます」とグラスをぶつけてきた。ああ、この人たちはこうやって日銭を稼ぐんだなと思ったら、にわかに興が醒めた。

◯帰り道、全てがおかしくなって、ゲラゲラ笑いながら歩いた。18の頃「あんな大人になるぐらいなら死んだ方がマシだ」と思っていた大人のようになったのに、ダラダラ生きる自分がいる。それどころか老後に備え、コツコツ生活している自分がいる。

◯クソッタレ人生。