◯5時起床、杜の都へ一泊二日の出張、1日目。

◯仕事は夕方から。午前中に新幹線移動し、休みだった兄と妹に会い昼飯。

◯夕方、上司と合流。翌日の打ち合わせ。解散後、飲みに行きたくない俺は静かに消えるつもりだったのだが、上司Aに捕まりやきとんの刑。

◯2時間ほどで釈放ののち、今度は上司Bからの呼び出し、場所が遠くだったので自腹タクシーで移動し合流。上司Aと飲んでいたのに秒で駆けつけた俺に気分をよくした上司Bは「もう一軒」と言い、居酒屋老店員におすすめの「女の子のいる店」を聞きだす。もちろん俺も強制連行。
◯繁華街のど真ん中の雑居ビルにあるスナック。明るい老年のママと気立のいい若い女の子がいるという事前情報はなんだったのか、扉の向こうには「若い頃も別に綺麗ではなかったんでしょうね」なババアがひとり。聞くと、若い子は交通事故に遭い休んでいるという。じゃあ帰ろうという上司と俺だったが、ババアが「サービスするから一杯だけ飲んでいって」と上司Bにすがりつく。俺にとってババアでも、ジジイ上司から見れば同級生、性の対象なのか、一杯飲むことになった。
◯ババアのサービスは、常連客が入れた高級ウイスキーを盗み飲みさせてくれるという、夜の商売をしている人間の倫理観を疑うサービスだった。ババアのザ・ノンフィクションな半生を聞きながら高級ウイスキーをちびちびやって、1時間ほどでお会計、一人六千円。若いホステスがいてならわかるが、ババア接客と盗み飲みでその値段はどうかと思った。
◯思ったが、それを言っても仕方がないので、上司から六千円を受け取り、千円札、五千円札がなかった自分は、一万円札2枚をババアに渡す。するとババアは「釣りがない」ときた。釣り銭ぐらい用意しておけよと俺がコンビニに両替に行こうとすると、上司が「細かいのがある」と千円札を出し、俺がまだしまっていなかった千円札と合わせてババアに渡し会計完了で店を出た。流石に三軒梯子酒で酔いが回っていた俺。ホテルに戻って寝落ちして明け方目覚め、ババアが本来返すべき一万円を返していなかったことに気づく。つまり俺は、あのババアに九千円多くくれてやったわけだ。あのクソババアに。
◯クソッタレ人生。

