日記

40代独男、転落の軌跡

3月27日(土)

◯6時起床、休日。

◯役員の家にパソコン設定訪問。もちろん業務外。都外のため往復の交通費で1700円かかり、移動に往復2時間半かかる。その辺りには触れず、笑顔笑顔でご奉仕。

◯こういう時、俺は迷わず手土産を持っていかない。相手から感謝されて然るべきことをしに行くのだから、手土産等程度でポジションを崩すべきではないと考える。もちろん人によるので見極めは大事。

◯10時到着。奥様が夕方まで出かけていて不在。挨拶して帰るのは今後のためにも必須なのでさっと設定して帰るの目論見が外れる。

◯「忘れないうちに」ということで封筒を貰う。こういう経験は何度かあるが、中身は帰宅するまで絶対に確認しない。それは失礼だからという理由ではなく、見てしまうとその後の立ち居振る舞いに影響が出てしまうから。

◯パソコン開封作業から始め、さあWi-Fiに繋ごう、孫さんも遊びに来るからパスワード等はもちろんどこかにメモしてありますよねと思いきや「わからない」と言われる。タンスの上のルーターに書いてある初期情報を入力するが変更してあり繋がらない。しかしこれは想定の範囲内。現在使用しているノートパソコンの接続先情報からパスワードゲット。無事ネットに繋がる。

Microsoftアカウントを新規作成し、早々と各種設定を済ませたところで変なことに気づく。作ったアカウントが管理者になっていない。では管理者アカウントが他にあるのかといえばそれもない。管理者権限で何か変更を加えようとすると管理者情報を入力せよと出るが「はい・いいえ」の選択肢に「いいえ」しか表示されない。わけがわからない。

◯一連の作業はビールに始まり日本酒、ハイボールから氷結とアルコールちゃんぽんの中行っている。15時を過ぎる頃には完全に酔っ払っていて、管理者の設定に関する問題を調べようと思っても頭が回らない。とりあえずWindowsアップデートをしながらどうしたものかと思っていると奥様が帰宅。さらにアルコールが追加される。

◯20時を過ぎ、帰りのバスの時間が気になるが、管理者問題が解決せず、いくつか頼まれていた作業が終わらない。誤魔化して帰ることも出来たが、酔っ払った役員(旦那)から「今日は泊まっていけ」奥様からも「そうして」と熱望され一泊することになってしまった。

◯ここまで触れていなかったが、酒のつまみ、昼食、夕飯と旦那が手づくりで用意してくれた。最近は転んで怪我をした奥様に代わり、料理はもちろん、家事は旦那がしているのだそう。

◯この役員の家には4、5年前にもお邪魔したことがあるが、その時より明らかに部屋が散らかっていた。いや、散らかっているというより至るところが汚く、普通の衛生感覚があれば嫌がるレベルになっていた。死んだ父方のじいちゃんの家の最後もこんな感じだった。

◯手づくり料理はご馳走してもらってこんなことは言いたくないのだが、思い出すだけでウッとなるもので、炊き込みご飯として出されたものは障子の張り替えに使えるぐらいの柔らかさのかつてお米と呼ばれていた何かだった。具沢山味噌汁は形の揃わないデコボコの野菜に豆腐、豚肉、あさり入りという山の幸海の幸がランバダを踊る闇鍋的なものだが味はまだマシで、野菜炒めと言って出された謎の酸味がする切り刻まれ焼かれたものはかなり厳しかった。それを当たり前に食べている人(役員夫婦)を前に食べないわけにもいかず、一口放り込んでは酒で流し込むというある種の苦行だった。

◯好き嫌いなく、嫌いでも出されたものは食べなさいと教育してくれた母に感謝!