日記

40代独男、転落の軌跡

2月16日(日)

◯5時起床、休日出勤、18時まで社外で仕事。

◯お道化を演じる。それはずっと自分を守るためだと思っていたが、自分の場合、周りの空気を和ませるためという側面が大きいようだ。

◯今日もお道化を演じて、一期一会の受付バイトの緊張をほぐそうと試みたが、女が一人、「何週もお通じがなく久しぶりに便器にまたがったような顔」で俺を見ていた。

◯笑われないことはピエロにとってとてつもなく恐怖だ。やがてその恐怖は「なぜこいつは笑わないんだ」という狂気に変わる。危うくジョーカーになる寸前で我に返り、女、あるいは自分は一命を取り留めた。

◯自論だが、人の発する言葉の1割は事務的な内容で、残りの9割は言い訳と保身だ。つまりみんな「私は間違っていませんよ」「私は正しいですよ」と年がら年中嘯いているわけだ。

◯無愛想な人に気に入られる必要はない。これからは無愛想には無愛想で対抗しよう。言葉の数を減らそう。弱い犬ほどよく吠える。ホラー映画で一番最初に死ぬのはよく喋るバカだ。

◯ボロボロになった心を引きずりながらの帰り道。こんな時に安らぎを与えてくれる彼女がいればなと空を見上げ、「私はあなたのお母さんじゃないんだよ」と言った女のことを思い出した。