日記

40代独男、転落の軌跡

3月16日(月)

◯5時起床、17時退社。

◯真っ直ぐ帰宅、冷凍しておいた食材チンで簡単晩飯。何もする気になれず、録画したままになっていたテレビ番組を観ながら、おそらく20時ぐらいに就寝。

◯新型コロナが世界で流行ろうが、今のところ己の生活は何一つ変わらない。株価が下がる一方で気が滅入るが、それでも淡々と買い増すだけだし、必要な物であれば躊躇なく買う。そんな変わらない生活で何が辛いといえば、芥川龍之介を死に追いやった「ぼんやりとした不安」だろうか。40になり、更にその色は濃くなった気がする。楽しいことがあった後でも、用を足すために入った手洗いの鏡に映った自分が、あるいは電車の窓に映った自分が「本当に楽しいのかい?」と問いかけてくる。結婚して子供でもいて忙しくしていればそんな暗闇も目隠しで突っ走れるのかもしれないと思ったりもするが、否、躓いたときの痛みは独り身のそれとは質も量も倍で、弱い自分には耐えきれないんだろう。我ながら幸せな不幸だ。世界には明日をも知れない人がいる。病気で苦しむ人もいる。

◯こんな日には「難しいこと考えてないで一緒にお風呂入ろう」と言って優しく叱ってくれる女がいればと思う。