日記

40代独男、転落の軌跡

12月23日(水)

◯6時半起床、17時退社。

◯仕事。乾杯程度の集まり。ま、これで上が満足するならようござんしょ。コロナ退散後もこれでお願いしやんす。

◯帰宅後、録画していたM-1グランプリを観る。笑いより、司会の上戸彩の容姿に「これで2児の母親なのか」とため息が出る。

◯二十代前半の頃、友人の結婚式で同級生のY君と再会した。Y君と俺は転校生で、同じサッカー部だった。エースと秘密兵器、可愛いファンと個性的なファン(いずれも後者が俺)という違いはあったが、同じ青春を過ごしたふたり。しかし大人になったふたりの人生は全く違っていた。Y君はずっと地元で、中学時代のKというあまりパッとしない同級生と結婚して子供がいた。サッカーはプロではないが続けており、地元の新聞でその活動が取り上げられていた。一方俺は高校卒業と共に上京、バイト先で知り合ったスペシャル可愛い彼女と付き合っていたが、鳴かず飛ばずの夢追いフリーターで、サッカーはワールドカップを観るだけ、地元では死亡説が流れていた。幸せそうだが田舎のオヤジになるであろうY君を見て、あの頃の野狐禅な俺は完全に「勝った」と思っていた。そして今、41歳、、、

◯10年以上付き合った彼女には「将来へのビジョンがない」と三行半を突きつけられた。その後、出会う女性は皆面の皮が厚く、どういう人生を経てその自信を得たのか不思議になるような人ばかりで恋愛に発展せず。フリーターは卒業し、安定の職、給料は得たが毎晩歯を食いしばって眠るだけの虚しい毎日。生きているのか、ゆっくり死んでいるのか、それすらわからぬ阿鼻叫喚。完全敗北。

◯『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である』チャールズ・チャップリン