日記

40代独男、転落の軌跡

3月30日(木)

◯6時起床、17時外出先から直帰。

◯仕事。後輩女性社員と取引先の倉庫見学。作業員の方は俺をホワイトカラーの人間と思っただろうが、10年前は俺もそっち側の人間だった。事務仕事しかしたことのない後輩女性社員は、力仕事をしている同年代のパート女性を見て何を思っただろう?

◯まだ昭和の時代の小学校には、クラス全員の氏名、住所、電話番号、親の職業が記載された用紙が配布されていた。小5の新学期、配布されたそれの親の職業欄に「とび職」と書いてあるのを見つけた男子生徒が騒ぎ出した。それに加え電話番号の脇にはカッコ書きで「呼び出し」と書いてあったことから、騒ぎは教室全体に広がった。下を向いていたのは、俺が小2で転校してきた時からすでにいじめの標的になっていた女の子だった。

◯書いていて思い出したのだが、俺はいじめられていた彼女の涙を一度も見たことがなかった。今思い出しても陰湿で、不快ないじめを受けていたあの子。参観日に来た母親の容姿を揶揄われても下唇を噛んで黙って耐えていたあの子。

◯別にいい子ちゃんになる気はない。傍観者が基本だったが、状況によっては加害者だったであろうあの頃の自分。同窓会に(俺はこの件と関係なく一生出席するつもりはないが)彼女がやってきて頭を撃ち抜かれても構わない。