日記

40代独男、転落の軌跡

3月24日(水)

◯6時起床、17時退社。

◯退社後、元上司とイタリアン。4人で飲んでひとり当たりのお会計1万円弱。6千円でいいと言われたが、全く割安感はない。昨年11月同様の飲み会のときの3千5百円の支払いでもイラついたのに今回はプラス2千5百円。年金生活者なんだから、調子にのってワイン3本も空けないでほしい。伝票を見て「え? こんなに高いの」って、隠居生活で足し算も出来なくなったのか。世話になった人だし、何度も奢ってもらっているが、こういうのはもう勘弁してくれ。

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◯自分の道化。どうやらそれは人の自尊心をくすぐるらしく、特に老年の男たちは私とお酒を飲むと気分が良くなるようです。「君みたいな人間がなぜ結婚出来ないんだ」と樽底の干からびた沢庵みたいな嫁と、成人してから金のこと以外寄り付きもしない息子を自慢して優越感に浸る哀れな狸の姿は、自分にとってもはや見慣れたいつもの演劇で、自分もそれに合わせ、かいてもいない汗をハンケチで拭いて「冷や汗、冷や汗。私にはそんな素敵な奥方とお子のいる生活など夢のまた夢です」と返してあげます。すると狸はガハハと腹を叩いて笑い、「もう一杯どうだ」「また飲もう」と至福のヨダレを垂らすのでした。かつて私を愛してくれた女のいく人かは、苦しみながら道化を演じる自分の姿に、「そんなに辛いならやめれば」と、車に轢かれてぺちゃんこになった蛙でも見るような顔で言うのでした。知らないことは罪なりや。あなたに贈った宝石は、私が道化で稼いだお金で買ったもの。流れ落ちそうになる涙をハンケチで拭きながら「冷や汗、冷や汗」と道化を演じ、、、 自分は自分を慕う女の前でさえも、道化を演じていたようです。