日記

40代独男、転落の軌跡

1月18日(月)

◯7時起床、有給休暇、平日休み。

◯買い出し。カルディ。目的のものは見当たらなかったが(売り切れ?)、せっかく来たからということで色々買ってみた。

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◯本。たかのてるこ「ガンジス河でバタフライ」。好きな香港映画スターと同じ空気を吸いたいという思いつきを実行するため、キャンセルできない三日後出発のチケットを勢いで取り小心者の自分を追い込む。自分も含め多くの「やりたいと思っているのにやらずにいる人」が取るべき手段はこれなんだろう。(著者が)世界で一番おっかない国と思っているインド旅行に対する不安を相談した人から「今、部屋はきれい?」と訊かれ、その言葉の真意が「部屋を片付けて旅に出ると、心のどっかで『もう思い残すことはない』と思ってしまう。でも部屋が汚いと、このままじゃ死にきれない気持ちがあるから、何がなんでも帰ってこようとする」というのは面白い。憲法で廃止されても根強く残るカースト制を目の当たりにし心が揺さぶれる場面の描写は、ツアー旅行で安全な旅行をしている人には書けない、それこそ現地の人々の中にバタフライで飛び込んでいくような著者ならではだ。紀行エッセイとしてだけではなく、物事の見方考え方という意味でもおすすめの本。

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