日記

40代独男、転落の軌跡

4月15日(木)

◯4時起床、16時半外出先で解放。

◯仕事。上司の眼鏡ブーが一人でも行ける取引先に自分を同行させる。用件が済むと予想どおり「ちょっと一杯やっていく?」ときた。相変わらずオッサンたちは俺と飲みたい。しかしこの眼鏡ブー、飲みに誘うくせに店の選択はこっち任せだし、会計も割り勘なので好きになれない。しかしこれも仕事。道化を演じる。

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◯眼鏡ブー。ブーの中でもランクは低く普通なら出荷(外を歩くことすら)できないレベルなのに、女性の容姿に対し「あそこの受付は美人だ」「あの女は営業職が出来る顔ではない」と偉そうに語る。毎朝鏡で自分の顔を見ればそういう発言は出来ないと思うのだが、どういう視神経をしているのか。

◯ 勘違いの多い生涯を送って来ました。自分には、人の言う容姿の普通というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、綺麗な人間をテレビ以外ではじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。自分は容姿が優れない人間がこの世のほとんどであることに全然気づかず、ただそれは、人の少ない田舎だからであって、もっと都会に行けば、みんな自分と同じような顔をしているとばかり思っていました。しかも、かなり永い間そう思っていたのです。田舎の猿のような顔をした人たちは、自分の眼にはずいぶん酷い罰を受けているようで、それはこの世の罰の中でも過酷なものと思っていたのですが、のちにそれはただ生まれつきだったことを発見して、ギョッとしました。

◯自分は子供の頃から周囲の人間に「可愛い可愛い」と言われて育ちましたが、一方で、母親には「お前は決して可愛くない。普通だ。普通だ」と言われ育ち、なぜ周囲の人間は普通の自分を可愛いと言うのか分からず、きっとかわれているのだと孤独な思いをしました。そして自分は、自分を可愛いと撫で回す大人の女たちに、哀かなしい事を教えられ、犯されていました。幼少の者に対して、そのような事を行うのは、人間の行い得る犯罪の中で最も醜悪で下等で、残酷な犯罪だと、自分はいまでは思っています。しかし、自分は、忍びました。二十歳近くになって、母親が自分をナルシストにさせないように「お前は普通だ」と言い聞かせていたとわかっても、自分は自分の容姿が普通であり、世間一般に普通と言われる容姿が普通とは思えない人間になっていました。そして、自分を手にかけた大人の女たちが、世間一般においても普通以下の容姿だったことを知り、その姿形をした動物を忌み嫌い、憎むようにすらなったのです。