◯5時起床、休日、4連休の2日目。
◯夕方、あてもなく電車に乗り読書。理論武装。
◯前の席の彼氏と彼女。彼女はお洒落な格好、美しい容姿。彼氏はお釈迦様みたいな顔、服はダサい。
◯高学歴なのかもしれない。有名企業に勤めているのかもしれない。親が資産家なのかもしれない。
◯いや、きっと運命なんだろう。
◯小学校5年生の時に転校生が来た。ものすごく太った女の子で、普通ならいじめの対象になるような子だった。
◯まだ悪を知らなかったボクはその子にも親切に接していた。友達が多いボクがそうしているから、その子は少なくともクラスの中ではいじめられることはなかった。
◯2月14日の放課後、その子はボクにチョコレートをくれた。その意味を知らなかったボクはそれをごく普通に受け取った。
◯翌日、ボクとその子は「カップルカップル」と冷やかされた。ボクはそこで悪とチョコレートの意味を知った。
◯ボクはその子に対し怒りを覚えた。「近くに寄るな」と拒絶した。悪はどんどん膨らんだ。「なんでデブのくせにボクに告白したんだ」
◯その子はいじめられるようなった。