日記

30代独男、転落の軌跡

5月6日(日)

 ゴールデンウイーク最終日は東京の自宅自室で漫画を描いて過ごした。前日まで東北の田舎に帰っていた際、やることがなく「まんが道」を読んでいたのが影響したんだろう。ネームも描かずに、思いつくまま、子供のころのように、好き勝手、自分の自分による自分のための漫画を描いて過ごした。

 誰に見せるでもない創作活動は完全にオナニーだ。夕方、暗くなりペン先が見えなくなったところで我に返り、「俺は一日何をしていたんだ」と自己嫌悪するのも、オナニーと一緒だ。

 ところで女の人もオナニーの後は気持ちが萎えるのだろうか? 場末の飲み屋のババア曰く。「男が一人でした後虚しくなるのは当たり前。命殺してるんだから」

 一日部屋から出ないのもどうかと思い、隣町まで散歩がてら夕飯を食べに出た。

 通りでロマンスグレーの男とすれ違った。「若い頃はモテたんでしょうね」な男の眼は残念ながら死んだ魚ってやつで、右手には缶チューハイ、左手にはコンビニの袋、その中身は晩飯かあるいは朝飯か、サンドウィッチが入っていた。

 塀の上の黒猫曰く。「ごらん。あれが十年後の君さ。家族もなく友達もなく、趣味すらもない。だから休みの日にはすることもなく、ああやって一日の終わりに酒を呑んで人生を悔いるのさ」

 定食屋で簡単に夕食を済ませ、駅前のマクドナルドでコーヒーを飲みながらこれを書いている。どこで間違えてしまったんだろう? いや、どうしてあの頃「自分は間違えていない」と疑わずに生きていれたのだろう。そんなことを考えながら。

 もっと大切にすれば良かったと思う夜と、もっと粗末にすれば良かったと悔やむ夜がある。どちらにも共通するのは、もう二度とその夜はやってこないということだ。

 明日からまた犬の生活だ。しかも休み明けからカロリーの高い催しが用意されている。ありがとう、ありがとう。

 仕事があって、お給料が貰えて、毎日美味しいご飯が食べられるだけで感謝だ。そうさ、戦争反対、世界平和だ。

 死にたい人はとりあえず一年後にしましょう。そして一年頑張れたらもう一年後にしましょう。そうやって一年、一年とやっていれば、そのうちゆっくり何か良いことがあって、もう少し生きていてもいいなぁって思えるようになって、それでまた死にたくなったら一年後、また一年後、、、

 生きよう。