余命46年

30代独男、転落の軌跡

7月10日(金)

○今日も押し付けられた仕事を黙ってこなした。細かい文字の校正を一日やっていたら目がしょぼしょぼ。

○夕方、街を徘徊。『人間は失くした自分の半分を探して生きているのだ』。通りを連れ添い歩くカップルを見ていたらそんな言葉を思い出した。「良かったね、片割れが見つかって。でも本当にそれが失くした自分の半分かどうかは死んでもわからないんだ。そう信じるしかない。彼(彼女)はこの世に生まれ落ちたときにバラバラになった自分の片割れなんだとね」。自分にもそう思える人がいた。でもそうではなかった。だから今日も失くした半分を探して世界を彷徨っている。おーい、ボクの半分子ちゃん、どこにいるんだい?? 靴底は減るばかりだ。

○何者かになろうと思っていたころには想像力が必要だった。何者になることを諦めてからはその想像力が邪魔になっている。