余命46年

30代独男、転落の軌跡

35歳のファッション事情

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昔からファッションというものが苦手だ。

中学のころ、ジーパンの裾をロールアップして履いていたのを、塾で一緒だった奴に揶揄されたのがその苦手意識の始まりだと思う。

だから洋服選びは基本、無難に、シンプルにがモットーだ。

ファッションでシンプルというと「ユニクロ」が思い浮かぶ。

最近の若者はユニクロをはじめ、安価なファストファッションというものに抵抗がなく、それどころか「オシャレ」というイメージすら持っている。

なら自分もユニクロでいいかというとそうはいかない。

35歳だ。

もう若くはない。

ある程度年齢を重ねた男が着るユニクロはオシャレではなく、ブランドものが買えないただの貧乏だ。

「いや、ユニクロはコストパフォーマンスに優れた優良なブランドだから着ているんだ」という金持ちもいるだろう。

そうなのだ。

ようはファッションは自己のイメージだ。自己満足だ。

高いものを着ていれば安心。安いものを着ていても気にしない。色々な考え方がある。

しかし自分は安いものを着ていると自信が持てないのだ。

だから自分のファッションは「ユニクロにもあるようなデザインのものを別のセレクトショップで倍の値段で買う」という大変馬鹿げたものになっている。

極一部、ファッションに明るい人には「いいもの着てますね」と言われるが、多くの人から見ればその違いはわからないことだろう。

我ながら本当に無駄金を使っていると思う。

昨日も下北沢で靴を買った。

シンプルな革靴で、下手をしたら三千円ぐらいにしか見えない。

だからといって同じような靴を三千円で見つけても自分は買えないし履けない。

他の人が三千円の靴を履いているのはどうでもいい。むしろ上手い買い物をしていると思う。

ただ自分は「三千円の靴を履いている」という気持ちで街を歩けない、貧しい心の持ち主なのだ。

それが愚かなことということはわかっている。

でもどうしても「気持ち」で洋服を着てしまうのだ。

我ながら本当にカッコ悪いと思う。