余命46年

30代独男、転落の軌跡

三十代独男、婚活パーティーについて考える

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「出会いがない」

ふらりと入ったバーで自分より少し年上のバーテンにそうボヤき、「こうなったら婚活パーティーにでも行くしかないんですかね」と俺はため息をついた。

するとバーテン、少し怒ったように
「何いってるんですか、さっきの子といい感じだったじゃないですか」

確かに数分前まで俺の隣にはその店で偶然居合わせた女がいた。三十代前半と思われるその女と俺は初対面とは思えない掛け合いをして、バーテンを含めた三人で「美容師とバーテンとバンドのベースはモテる」いわるゆ3B理論の検証で盛り上がっていた。

話に落ちがついたところで女は次の日が早いということで席を立った。

バーテンは当然とばかりに俺と女に連絡先の交換を促すような動きをしてくれたが、俺はそれを笑って流した。女が帰ったあと、バーテンは俺がそういう(出会い)目的でないと思って「すいませんでした」と詫びを入れてきた。

出会いを求めていない俺に女との渡りをつけようとしたことを悪かったと謝ったのに、俺が出会いがないとボヤいたことにバーテンは腹を立てたわけだ。

「タイプじゃなかったんですか?」

「いや『ビビビ』がね」

「あんなに盛り上がってたのに?」

「うん」

「タイプじゃなかった?」

「まあ」

「あのレベルでダメなら、普通の婚活パーティー行っても金の無駄ですよ」



調べてみると東京都内、連日大小様々な婚活パーティーが開催されているようだ。

高収入男性限定のパーティーでない限り、参加料は男のほうが割高だし、完全に女がこちらを値踏みするようなシステムだ。

バーテンのいうように五六千円をドブに捨てるより、その辺でとりあえず見てくれだけでもタイプの家出女でも捕まえて飯を奢ったほうが有意義なのかもしれない。

しかしながら婚活パーティー。

男が女に求めているのは底なしの『癒し』である。

一方、募集内容を見るに女が男に求めているのは『経済力』である。

ふたつの思いは平行線とはいわないが、接点はひとつ。

運命。

それを信じるか信じないかはあなたしだい、ということだろうか。