この世で35歳のボクを「ちゃん」づけで呼ぶのは、ボクを子供のころから知っている親戚の人たちたけだ。
最後に会ったのは半年ほど前にあった妹の結婚式。
式が終わり、実家で行われた二次会で、叔父の若いころの話を聞きながら飲み明かしたことは昨日のことのようだ。
昨日亡くなったと書いたが、本当はいつ亡くなったのかはわからず、部屋で倒れ、発見されたときにはもう硬くなっていたそうだ。
超のつく酒好きな叔父だったが、持病などはなかった。
人の一生はいつ終わるかわからない。
何年も前に離婚して、祖母とふたりで暮らしで、その祖母の年金で生きていたような叔父だから、最後は少し苦しかったかもしれないけど、独りで少し寂しかったかもしれないけど、孫もいて、その成長を見れなくてすごく悔しかったかもしれないけど、叔父はある意味では「勝ち」なんだと思う。
あっぱれ、叔父さん。
ボクもいつ死ぬかわからないけど、あの世ってやつがあるとも思えないけど、もしそんなところがあるのなら、今度は死なない世界で、死ぬほど飲み明かしましょう。