余命46年

30代独男、転落の軌跡

324円の時間

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 ジョン、今、ボクはこの文章を銀座にあるスターバックスコーヒーでアイスショーアメリカーノ、税込324円を飲みながら書いているよ。

 324円あれば吉野家で牛丼が食べられる。

 金がなかった生活が長かったせいか、ボクは牛丼換算の思考から抜け出せないんだ。

 でもその思考だって、昔のボクからすれば「ふざけんな!」って感じだろうね。だって昔のボクはどんなに喉が渇いても水道水で我慢して、浮いたジュース代100円で古本を買うような奴だったんだからさ。

 物の価値。

 このあいだ出張で福岡に行き、せっかくだからとご当地グルメを食べたんだけど、豚骨ラーメンにしたって、モツ鍋にしたって東京でも食べられるし、値段だって特別安いわけじゃないしね。なんか無駄遣いとまでは言わないけど、考えてしまうんだ。

 そうかと思えば、競馬や宝くじで金をゴミに変えて、「夢を買った」なんて自分を納得させているんだから、全くボクは矛盾の塊だよね。そのくせ「あの金で何が買えたのか?」と村上龍じゃないけど、ふとしたときに思って、凹んだりするんだ。

 スタバの店員さんは目を合わせてニコニコと接客してくれる。パソコンを広げていると「お仕事お疲れ様です」なんて優しい言葉をくれたりなんかして。でもそれってマニュアルで、従わなければクビになって、しまうから、つまりその笑顔はお時給分ってことなんだろうなって。「その笑顔で牛丼何杯食べられるの?」ってさ。

 食べ物にお金を使う人、アルコールにお金を使う人、タバコにお金を使う人、ファッションにお金を使う人、ゲームにお金を使う人、風俗にお金を使う人、、、

 みんな後悔のない使い方が出来ているなら、それは幸せだよね。こうやって書いていて分かったんだけど、どうやらボクは金を使うこと自体がストレスなのかもしれない。生きているってことは金を使うってことだから、そういう意味で、ボクは一生幸せにはなれないってことなのさ。

 唯一、後悔のしない金の使い方があるとすれば、牛丼並つゆだくなのか、、、

 ボクは本当に残念な奴だ。

 とかなんとか書きながら、今日は菊花賞があるから、先週JRAに貯金した分を引き出しに行ってくるよ。

 ジョン、上手く引き出せたら、モツ鍋を食べに行こう!