余命46年

30代独男、転落の軌跡

負け犬の遠吠え、あるいは再生への誓い

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 考えてみれば、10年以上付き合った彼女に三行半をくらい、10年続けた夢追い系フリーター生活をやめ、超安定の正社員の職に就いてから、いや、30を越えたあたりから、ボクは異常に負けることを恐れるようになっていた。

 だからといって勝てるわけもなく、可もなく不可もない時が無駄に流れていくだけだったこの数年間。

 そういう意味では日曜の競馬の負けは、久しぶりに欲の手を伸ばして負けたことになる。

 当日、翌日こそ負けを悔やんだ。正確に言えば、戦ったことを悔やんだ。でも時間が経つごとにその感情は変わってきている。

 『水曜日どうでしょう』、ベトナム縦断で雨と風と道路の真ん中を走ってくるトラックを前に大泉洋は言った。


「生きてるね」


 前に読んだ自己啓発系の本に『何かをして上手くいけば成功。何かをして失敗しても成功。何もしないことが失敗。』と書いてあった。

 ここ数年、負けることを恐れ何もしてこなかったのはどうやら大失敗だったようだ。

 それに気づいて、なんだか清々しい気分になっている自分がいる。

 だからってパッと現状が明るくなるわけでもない。クソみたいな毎日は続くだろう。

 だけど一矢報いてやりたい。

 いや、やる。

 少なくとも今夜はそう思っている。